June 29, 2006

虫愛づる姫君

古典に「虫愛づる姫君」という話があります。

堤中納言物語に入っている物語で
やんごとなき姫君なんだけど、
身なりもあまりかまわず、
「虫ってかわいいよねー」といってる
少し?!だいぶ?!変わってるお姫様の話。

うちにも姫ではないけど
「虫愛づる君」がいます。

うちの姉ちゃんは大の虫好き。
こないだは、スカートのポッケから
「鳥に食べられちゃった蝶の残骸」だという
蝶の羽が出てきました。
おもちゃをかたづけてると
蝉の抜け殻がでてくるなんて
日常茶飯事。
家でバッタを放し飼いにしてたり
眼鏡ケースからてんとう虫がでてきたり。
よくまあこんなに虫をみつけてくるもんだと
感心するほど、なんかかんかと見つけて帰ってきます。

春も蝶などきれいな虫が
たくさんいて、それはそれで彼女には楽しいようですが
なんといっても夏は
うちに持って帰ってきやすい虫が活発に動きだす季節。
彼女は暑さも蚊ももろともせず
あれこれしげみに分け入っては
いろいろみつけてかえってみます。
これから秋にかけては
ほんと、毎日気をつけておかないと
何をもってかえってきてるかわからない。

去年のこのごろは
彼女はオニヤンマのヤゴに夢中でした。
毎日毎日ヤゴと会話して
しまいには「ヤゴが私の言葉に反応してくれた!」と
言いだす始末。

今年はというと
昨日、スズムシがやってきました。
経緯は不明ですが
学校でもらって帰ってきました。
もう、すごいです。
何時間もスズムシの籠の前で
「隠れ家作ってあげなくちゃ」とか
「ご飯ちゃんとたべられるかしら」と
人間には絶対に見せないような
いたれりつくせりのいたわりっぷり。
一通りいじりつくすと
今度は延々とスズムシに話しかける。
私のところにやってきて
「スズムシ暗くて静かなところが好きだから
 ママ、静かに歩いてね」といっていく。

キリがなさそうだったけど
なんとか宿題やらピアノやら食事をすまさせて
寝かしつけてやれやれ。
と思ったら、
朝、5時過ぎにバシッと起きて来て
「スズムシちゃんおはよう!」と
スズムシに話しかけてる・・・

絶対、彼女の前世は
虫とかカエルだったに違いないと
思ってるんですけど、
好きこそ物の上手なれとはよく言ったもので
彼女は虫のことを調べてると
ほんとに静かで熱心。
絵を描いてるのをみても
細かい足の位置とかも正確に書くんです。
それをみてると「ほぉ!」と感心するんだけど
母としては
お願いだから、宿題すませてからにしてよ!
と声を大にしていいたい。

ま、スズムシは
水換しなくていいし、生き餌を与えなくていいし
飛び立って行っちゃわないし、
なんて言っても鳴き声を聞く楽しみがあります
(去年のヤゴに比べて・・・)
秋に「リーン」と涼しげな声が聞けるまで
無事に育ってね。




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